安藤忠雄

急に寒くなり、10月も終盤に近づいてきました。
いかがお過ごしでしょうか。
建築界の巨匠と言われる安藤忠雄さん。
一般の方々も建築家と言われたらこの方の名前は知っていると思われるくらい有名な方。
昨日大阪で開かれた講演会に行ってきました。
今年で76歳になる安藤さん。何と言っても元気な方で、癌の手術をしたという事を世間に公表しています。講演会でも度々その話はされるのですが、やはり話し言葉が上手なので笑いも交えながら自作の紹介をしてくれました。
毎回テーマを何個か選定してお話してくれるのですが、自身の経験を参考にして始まりはこんな話題から。
「100」
日本人は長くても男の人は80歳、女の人は84歳までだいたい生きると言われている。
私は今74歳。
あなたたちは何歳まで生きると思うか?
今の若者はそんなに生きられないと思う。
なぜなら、朝:食べない。昼:少し。夜:コンビニ。
こんな生活してて将来長くは生きられない。
今一度、食生活を見直してみて欲しい。なぜって、私がそんな生活をしていて、今しまったな。と感じている。だから、ゆっくり食べるようになった。
私は90歳までは生きたい。死ぬまでこの仕事をしたい。
「勇気・自由」
「味方をつくる」
「挫折」
「覚悟」
他にもいろいろとキーワードを出して話されていました。
「建築とは人が集まる場所」
そんな場所を作れる仕事は他にはない。とても面白い仕事なんです。
でも一人では作れない。
設計士、現場監督、職人さん、左官屋さん、構造士さん。みんなの力を借りて作れるものなんです。
設計士のする事はほんの一部なんですよ。
当たり前の事を話しているのですが、よく考えてみると人との関わりをなるべく端折って、仕事をして、建築物をつくって、いつの間にか効率よくなんとなくの風景が出来上がっていく。そんな感じに慣れてきている気がします。
どれだけ自分の仕事に愛情を持ち、同じ気持ちで向き合ってくれる作り手に出会い、ものづくりをして行けるのか。ただ作業をするだけになってはいないか、それは勿体ないのだと。
最後に。
安藤忠雄さんと仲が良い訳でも何でもありませんが、裏表のない人間なんじゃないかと感じました。言いたい事を伝えて、施主さん、現場監督さん、職人さん、左官屋さん、構造士さんと意思疎通をして建築物をつくる。こう仕事をする合間に一般人へのメッセージを伝える。(今回は展覧会の宣伝が主ですが)そんな人だからこそ
面白い出会いやお仕事をが巡ってくるのだと。
人の考え方や考えている事をたまには聞いてみてはいかがでしょうか。
何気ない話が自身の変化につかがるかもしれません。
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